神奈川工科大学スマートハウス研究センターが国立中央大学(台湾桃園市) 資訊電機学院、能源工程研究所との相互協力・連携協定を締結

神奈川工科大学スマートハウス研究センターと国立中央大学(台湾)2部門は、カーボンニュートラルを実現させるための共同研究の検討を開始。IoTの国際標準通信規格である「ECHONET Lite」を活用した研究を進めます。

資訊電機学院 蘇院長(左)とスマートハウス研究センター 一色所長(右)

 2024年10月21日、神奈川工科大学スマートハウス研究センターは、国立中央大学(台湾桃園市)にて、資訊電機学院(College of Electronic Engineering and Computer Science)、能源工程研究所(Center for Energy Research)2部門それぞれと、「エネルギーマネジメントシステムに関する共同研究プロジェクト」の推進・支援に関する協相互協力・連携協定を締結しました。

 神奈川工科大学スマートハウス研究センターは2012年に設立され、IoTの国際標準通信規格である「ECHONET Lite (ISO/IEC14543-4-3)」の研究と普及活動を推進してきました。

 この「ECHONET Lite (ISO/IEC14543-4-3)」は日本のスマートハウスのひとつであるZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス(※1)に標準実装されており、ZEHの普及は日本の住宅分野におけるカーボンニュートラル実現のための重要な政策の一つです。スマートハウス研究センターは、ECHONET Liteの規格策定団体である一般社団法人エコーネットコンソーシアム(※2)とECHONET Liteの普及活動や国際的な標準化の推進(※3)に関する取り組みにおいて連携しています。

 近年、台湾では2021年4月にカーボンニュートラルの実現を目指すことを宣言しており、エネルギー分野の研究開発に非常に注力しています。

 今回相互協力・連携を締結した国立中央大学は、1915年に設立され、台湾の重点研究大学に指定されている大学で、台湾の先端の工学教育と研究を担っています。そして電気工学部ではスマートグリッド、エネルギーマネジメントシステムに関する研究開発が活発に行われています。

 今後の活動としては、まず国立中央大学電気工学部研究室の学生が、神奈川工科大学への短期留学により、日本のスマートハウス、エネルギーマネジメントシステム、ECHONET Lite通信技術などに関する最先端の取り組みに触れ、今後の両大学間の共同研究の検討をはじめます。

 神奈川工科大学では、世界的な課題であるカーボンニュートラル実現に向けて、今後も海外の大学との相互協力・連携を図り、最先端技術の研究開発に邁進いたします。

研究関係者一同での記念撮影

研究関係者一同での記念撮影

能源工程研究所 曽特聘教授(左)とスマートハウス研究センター 一色所長(右)

能源工程研究所 曽特聘教授(左)とスマートハウス研究センター 一色所長(右)

研究関係者一同での記念撮影

研究関係者一同での記念撮影

▼関連URL

※1)ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)に関する情報公開について(資源エネルギー庁)

https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/housing/index03.html

※2)一般社団法人エコーネットコンソーシアム

https://echonet.jp/

※3) 蓄電池・HEMSコントローラ間アプリケーション通信インタフェース(AIF)仕様が国際規格になりました

https://echonet.jp/notification/20230823/

 

▼本件に関する問い合わせ先
 神奈川工科大学 研究推進機構
 研究広報部門
 住所:〒243-0292 神奈川県厚木市下荻野1030
 TEL:046-291-3218
 E-mail:ken-koho@mlst.kanagawa-it.ac.jp