学長あいさつ


神奈川工科大学
学長 井上 哲理

神奈川工科大学は、1963年に幾徳工業高等専門学校として創立され、2023年には創立60周年という記念すべき節目を迎えました。創立当初は、建学の理念である「創造性に富んだ技術者を育てて、科学技術立国に寄与する」という志のもと、機械工学、電気工学、工業化学の3分野を中心に教育を行い、工業化社会に大きく飛躍していく日本の産業界に多くの優秀な技術者を送り出してまいりました。

1988年に幾徳工業大学を経て神奈川工科大学へと名称を変更する中で、教育・研究分野もシステム系、情報系、バイオサイエンス系、健康・医療系へと広がり、現在は、3学部10学科、大学院5専攻を中心に教育・研究活動を行っています。教育・研究分野の拡大に伴い、多彩な専門分野を持つ教員が集まり、本学の研究活動は一層活発になってまいりました。

本学の研究力を高めるため、2022年より研究支援体制を一新いたしました。具体的には、それまでの工学教育研究機構を強化した研究推進機構を組織化し、その中に研究推進、研究戦略、研究支援、研究広報、研究管理およびベンチャー推進の各部門を設置して、研究に関する諸活動を円滑に行い、かつ推進するための体制を整えました。

社会のニーズに応える研究を担う研究所・研究センターは、情報系、環境・エネルギー系、健康・生命系の分野において17の研究所を有し、社会の課題解決に向けた多様な研究が進められています。本学は今後も、時代のニーズに応じた分野の開拓と深化を続け、研究を通して教育を実践していくとともに、研究成果を広く社会に還元することで、持続可能な未来の創造に貢献してまいります。

神奈川工科大学の研究推進機構は、これからも産学官連携を強化し、イノベーション創出の拠点としての役割を果たすべく活動いたします。皆様のご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。