【KAIT産学官連携メルマガ】工学部 機械工学科特集(2026年11月号)

※本メールマガジンは、神奈川工科大学(KAIT)が主催するシンポジウム等に参加された方、展示会等で名刺交換させていただいた方、関係機関の方々に配信しております。
※配信先の変更・停止をご希望の方は、末尾をご参照ください。

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 目次
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【1】イベントのお知らせ
【2】新着ニュース
【3】研究・技術シーズ紹介(機械工学科) 
 ●ロボット機構のキネマティクス
 ●超音波振動援用技術を用いた難削材の高精度研削・切削加工
 ●電動レーシングカートERK:Electric Racing Kartの開発
 ●オフセットローラー曲げ加工(低周波振動付与による加工限界の改善)
    ●太陽熱を有効に利用する上部集熱式サーモサイホンの制御システムの開発
 ●高速道路でのV2V合流支援システムに必要な無線通信の条件抽出
 ●熱機関の性能向上と計測・評価技術に関する研究
 ●ネットワーク情報共有型AIモビリティの研究
 ●教育に活用する機械の検討
    ●脱炭素社会を支える燃焼解析シミュレーション
 ●ターボ圧縮機に発生する非定常流動の予知・制御に関する研究
 ●超音波による工具接触圧力分布測定法に関する研究
 ●交通事故削減に資する車両運動制御技術の研究
 ●デザイン科学と破壊学に関する研究

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【1】11月18日(水)「大学と地域の共創デー2026」開催のお知らせ
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神奈川工科大学では、11月18日(水)に「大学と地域の共創デー2026」を開催します。
第1部「リサーチデー」では、本学の研究成果や地域企業7社の技術展示を行い、第2部「地域連携シンポジウム」では、厚木市長による基調講演や産学公連携に関するパネルディスカッションを予定しています。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。

詳細・お申し込み:https://cp.kanagawa-it.ac.jp/whats_new/4374.html

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【2】新着ニュース
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【Interop Tokyo 2026 ShowNet】Interop Tokyo 2026で社会人エンジニアと挑んだ2週間
https://www.kait.jp/tech_news/20261014.html

羽毛の中に眠る”皮膚を守るスイッチ”を探せ!(先端工学研究センター 医療・生命・栄養研究室/応用化学生物学科 教授 井上 英樹)
https://www.kait.jp/tech_news/20261021.html

ロボット技術とAIでトイレ掃除が変わる!神奈川工科大学が挑む未来のロボット開発(先端工学研究センター 工学・環境・エネルギー研究室/機械工学科 小宮聖司 准教授)
https://www.kait.jp/tech_news/20261028.html

2028年開館予定「厚木市未来・図書館」を一足先に体験 ― 神奈川工科大学厚木市子ども科学館で、教授・学生製作のAIロボットを展示 ―
https://www.kait.jp/tech_news/20261030.html

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【3】研究・技術シーズ紹介
  《特集》工学部 機械工学科 
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●ロボット機構のキネマティクス
ロボット機構学研究室 教授 有川敬輔

本研究室では、キネマティクス理論をベースとして、非定型的な構造を持つ様々なロボット機構の研究開発を行っています。例えば、テンセグリティ構造(棒材とワイヤーで構成される構造)とパラレル機構を組み合わせたロボットアームは、構造自体を折りたたむことが可能となっています。また、複数の動作モードを有する流体駆動のマニピュレータは、バルブ操作によって基本運動学特性を変更することが可能となっています。この他、ロボット機構のキネマティクス理論を応用し、タンパク質をはじめとする生体機能分子の運動解析の研究にも取り組んでいます。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/arikawa.html】


●超音波振動援用技術を用いた難削材の高精度研削・切削加工
精密加工研究室 教授 今井健一郎

切削や研削において、被削材の強度、硬脆性、耐熱性等は難削性に直結します。しかし、これらの機械的特性は材料としては有用です。本研究では、どうしたら加工を容易に行えるのかを実験的に試みています。例えば、研削ホイールの半径方向に超音波振動を援用する研削法では、ホイール作用面の砥粒を材料に衝撃的に働かせることで砥粒1つ1つの材料除去能力を高められると考えています。しかし、この高周波の方法では材料の除去機構の解明が難しいため、模擬的にダイヤモンドバイトを砥粒に見立てた低周波の振動援用切削加工を行い、除去機構の解明も目指しています。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/imai.html】


●電動レーシングカートERK:Electric Racing Kartの開発
モータースポーツ工学研究室 准教授 岡崎昭仁

喫緊の課題である地球温暖化対策のために自動車、モビリティの電動化が急進展しています。電動車両はエンジン車両と比較して構成はシンプルに見えますが、電動システムのパッケージ技術、電池の寿命予測など課題は多いです。本研究室では、高速かつ高負荷、加えて軽量でコンパクトさが求められるERKの電動化を行うことで、主に小型モビリティの電動化技術開発を行っています。開発中のERKは、廉価な電動機とインバータを使用し、オリジナルな安全装置を組み込んだジャンクションボックスを搭載し、レースという過酷な環境下で電池の寿命予測技術開発などを推進しています。将来的に小型モビリティ用電動システムとして市場供試を目指して日夜研究開発に取り組んでいます。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/aokazaki.html】


●オフセットローラー曲げ加工(低周波振動付与による加工限界の改善)
モータースポーツ工学研究室 助教 加藤俊二

電気自動車等のアルミニウムスペースフレームに用いられる形材の曲げ加工は自動車の設計に合わせて、軸方向に曲率を変えて曲げる必要があります。そのための加工法として、スペースフレームをガイドローラーに通し、オフセットされたローラー(曲げローラー)に当て、曲げを行う加工法を提案しており、曲げローラーの位置を変えることにより、曲率を変えることができます。曲げ加工中に被加工材に生じる断面変形および曲げ内側のしわを低周波振動の加工力を付与することにより低減できることを実験的に明らかにし、加工限界の改善がはかれることを示しました。付与する低周波振動の周波数、振幅を変えて断面変形およびしわの抑制効果への影響を検討しています。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/kikuchi.html】


●太陽熱を有効に利用する上部集熱式サーモサイホンの制御システムの開発
振動システム実験室 教授 川島 豪

地球の持続的発展のためには、地球温暖化防止およびカーボンニュートラルの実現に向けた再生可能エネルギーの利用拡大が必要である。再生可能エネルギーの主力は太陽光発電であるが、平地の少ない日本では設置できる場所が限られる。そこで、直接熱エネルギーとして使う分だけ変換効率20%程度のソーラーパネルを変換効率50%程度の太陽熱集熱器に置き換えることで再生可能エネルギーを有効に利用できるようになる。本研究では、屋根に載せた太陽熱集熱器で温められた比重の軽い湯を外部動力なしに地上に移動させることのできる上部集熱式サーモサイホンに注目、その弱点を熱発電で得た電力により制御システムを作動させて解決することを目指している。

【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/kawashima.html】


●高速道路でのV2V合流支援システムに必要な無線通信の条件抽出
コネクテッド・モビリティ研究室 教授 菊池典恭

私たちの研究室では、高速道路の合流をもっと安全でスムーズにする技術について研究しています。合流地点では、うまく本線に入れず渋滞が起きたり、事故のリスクが高まったりすることがあります。そこで近年では、車同士が無線通信で情報を共有し、お互いの位置や速度を確認しながら合流をサポートする合流支援システムが注目を集めています。この仕組みを実現するには、リアルタイムで安定した通信が欠かせません。無線通信は他の通信と電波を取り合うことがあるため、スムーズな合流にはどれくらいの通信性能が必要なのかを明らかにすることを目指す研究を進めております。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/kikuchi.html】


●熱機関の性能向上と計測・評価技術に関する研究
熱機関工学研究室 准教授 小池利康

本研究室では,産業現場における環境・エネルギー分野の技術課題を対象に,熱機関の性能向上や計測・評価技術の高度化に取り組んでいます。具体的には,「小型ガスタービンの性能計測と性能向上」,「回り灯籠の熱力学的考察と実験」,「実在気体の圧力・比容積・温度(PvT)関係の研究」,「組立式防音ブースの製作と性能評価」などを進めています。また,自動計測技術を活用し,試験中に取得したデータから性能や測定の「不確かさ」をリアルタイムで解析・評価する手法の開発にも取り組んでいます。不確かさへの寄与が大きい測定項目を特定し,計測方法の改善につなげることで,性能評価試験の信頼性向上を目指しています。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/tkoike.html】


●ネットワーク情報共有型AIモビリティの研究
知能モビリティ研究室 准教授 小宮聖司

AI自動運転や障害物回避等各種機能と作業目的を持ったモビリティがそれぞれ取得した情報をクラウド上で共有し相互活用することで統合された効率的なモビリティ運用を目指しています。
また、自動運転技術は、自動車事故低減、公共交通の充実、物流現場における人手不足解消、Maas等社会からの期待が大きく、さらなる技術向上と普及が重要となっている事から、車両製作、回路配線、運動制御、自動運転を総合的に実習・修得できるよう、自動運転学習支援教材の開発と実践を行っています。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/komiya.html】

 

●教育に活用する機械の検討
教育機械工学研究室 教授 佐藤智明

本研究室では、教育に活用する機械の開発および検討を主な研究テーマとしております。工学教育で活用する機械としては、教材用スターリングエンジンについて、その安全性や効果的な見せ方について検討しています。また、LEGOなどの玩具の教育活用も含め、構造を理解させるためのオリジナルのブロック教材の開発も行っています。更には、ロボットを用いた子供の情操教育、創造性教育、課題解決教育に貢献するロボットに関する検討を行っています。加えて、教育や啓蒙に活用する機械という意味においては、機械技術の遺産も教育機械の一種であると考え、機械技術の歴史的価値に関する調査研究および技術遺産のCG化についても検討しています。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/tsato.html】


●脱炭素社会を支える燃焼解析シミュレーション
燃焼工学研究室 教授 林 直樹

カーボンニュートラル社会の実現に向け、温室効果ガスや大気汚染物質の排出削減が求められています。本研究室では、燃焼の数値シミュレーションを用いて火炎挙動や排出物生成メカニズムを解析し、環境負荷の低い高効率燃焼技術の開発に取り組んでいます。特に、アンモニア、水素、シンガスなどの次世代燃料に着目し、燃焼特性や有害排出物生成特性の解明を通じて、脱炭素技術の実用化に貢献しています。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/hayashi.html】


●ターボ圧縮機に発生する非定常流動の予知・制御に関する研究
熱流体工学研究室 教授 萩野直人

ジェットエンジンやガスタービンで使用されているターボ圧縮機は出口を絞るとサージや旋回失速などの非定常流動が発生します。サージは圧縮機の軸方向、旋回失速は周方向の流れの自励振動であり、発生すると性能低下だけではなく圧縮機を含む管路系を破損させる恐れがあります。これらの非定常流動の発生前に圧力や流速に前兆が現れる場合があることが知られています。しかしながら、その発生過程はサージ・旋回失速の併発を含め不明な点が数多くあります。そこで本研究ではサージ・旋回失速の前兆現象を捉え、それらが大きく成長する前に検出し抑制制御を行う技術の開発を目指しています。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/hagino.html】


●超音波による工具接触圧力分布測定法に関する研究
生産システム研究室 助教 水野敏広

塑性加工では、被加工材・工具間の接触圧力を測定する方法として、従来側圧ピンや感圧紙等が用いられていますが、これらの方法は、測定のために何らかの形で接触面の状態及び性質を変化させますので、本来目的とする接触圧力を測定できないという欠点があります。そこで、本研究では、材料と工具の接触境界面に超音波が垂直入射すると、接触圧力の大きさに依存して超音波の反射特性が変化することに着目し、接触圧力と超音波の反射特性の相関関係から接触圧力を定量的に測定する方法の構築に取り組んでいます。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/mizuno.html】


●交通事故削減に資する車両運動制御技術の研究
車両運動・制御研究室 教授 山門 誠

私たちの研究室では,損害保険会社の自賠責保険運用益拠出事業の支援を受け、交通事故削減につながる車両運動制御技術の研究に取り組んでいます。
現在は、ハンドル操作に応じて前後加速度を制御する「G-Vectoring Control(GVC)」を発展させ、車両安定化装置(ESC)と協調することで、緊急回避時の車両運動性能を向上させる技術を開発しています。
実車によるダブルレーンチェンジ試験では、GVCの適用により、障害物を回避できる進入速度が従来より5~10 km/h向上することを確認しました。
これは、単に車両を減速させるのではなく、適切なタイミングで前後方向の力を発生させることで、車両姿勢を安定させ、ドライバの意図に沿った回避操作を支援するものです。
今後は、自動緊急ブレーキ(AEB)との連携も視野に入れ、ブレーキとハンドル操作を組み合わせた総合的な事故回避技術へと発展させていきます。
自動車メーカーや関係機関との連携を通じて、「人の命を守る技術」の社会実装を目指します。

【関連URL  2026年度自賠責運用益拠出事業一覧(日本損害保険協会) https://jibai-info.jp/list/pdf/2026_jigyo.pdf】
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/yamakado.html】


●デザイン科学と破壊学に関する研究
構造デザイン研究室 教授 渡部武夫

切り紙構造をはじめとするメタマテリアル技術や、デザイン科学的アプローチを取り入れた研究に取り組んでいます。また、異分野の専門家との連携を通じて、不可逆的な形状の喪失である「破壊」が新たな価値を生み出す現象に着目し、これを体系的に探究する「破壊学」を提唱し、学際的に展開しています。具体的には、プチプチ®つぶしにおける気泡の破裂現象の定量計測や、リニアモーター衝突試験施設を活用した衝撃吸収構造の開発など、実験的研究を進めています。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/twatanabe.html】


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