【KAIT産学官連携メルマガ】情報学部 情報工学科特集(2026年9月11日号)
【KAIT産学官連携メルマガ】情報学部 情報工学科特集(2026年9月11日号)
※本メールマガジンは、神奈川工科大学(KAIT)が主催するシンポジウム等に参加された方、展示会等で名刺交換させていただいた方、関係機関の方々に配信しております。
※配信先の変更・停止をご希望の方は、末尾をご参照ください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
目次
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】新着ニュース
【2】お知らせ
【3】研究・技術シーズ紹介(情報学部 情報工学科)
●ソフトウェアを短時間で正しくバグ無く作る研究
●情報技術を利用した循環型サプライチェーン実現に関する研究
●高齢者支援のための笑い誘発に関する研究
●モノのインターネット(IoT: Internet of Things)の研究
●ハードウェア処理を目的とした画像の可逆圧縮処理の研究
●LMS(学習支援システム)による学習履歴データを活用した分析・評価機能の研究
●ソフトコンピューティングの数理最適化への応用
●撮影写真プロファイリングによる観光地推薦システム
●プログラミング初心者の理解を助ける実行可視化ツール JSVisualizer
●信頼できるAI判断を実現する知識表現の研究
●生成系深層学習モデルを用いた画像処理の高度化に関する研究
●実践的ソフトウェア開発に寄与するプログラミングおよびコーディング学習に関する研究
●人工知能の基礎理論から応用まで
●口の動きで言葉をつなぐ支援技術と異常検知
●画像・映像の特性理解に基づく効率的なAIモデルの実現に関する研究
●情報工学技術を用いたスポーツの競技力向上に関する研究
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】新着ニュース
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2026.8.25 KAITサイエンスサマー2026を開催しました
https://www.kait.jp/tech_news/20260825.html
2026.09.02 厚木市受託事業として市民主体の「健康まちづくり」を目指すフレイル予防事業を2026年度より開始 ― 高齢者と孫世代の学生がともに活動し、”教室で終わらない” 地域の健康づくりを推進 ―
https://www.kait.jp/tech_news/20260902.html
2026.09.09 電気自動車充電器・充放電器とHEMS間の通信仕様が国際規格に ― 神奈川工科大学とエコーネットコンソーシアムが国際標準化を推進 ―
https://www.kait.jp/tech_news/20260909.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【2】お知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【タウンニュースに掲載いただきました】eスポーツで認知症予防 「サンコロビンゴ」で脳トレ
https://www.townnews.co.jp/0404/2026/09/10/852520.html
電気電子情報工学科のショート動画が完成しました!
「モノづくりから生まれる未来がゾクゾク」
楽しそうな研究の様子をぜひ、ご覧ください!
https://youtu.be/JoPkN0_jvkA?si=zRElOLUJpOFTarnK
【受付期間延長 ~講義開始直前まで】
本学教員5名が『かわさき市民アカデミー』の市民向け講座に登壇します。
ご興味ある方はぜひご確認ください!
https://www.kait.jp/news/20260810_04.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【3】研究・技術シーズ紹介
《特集》情報学部 情報工学科特集
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●ソフトウェアを短時間で正しくバグ無く作る研究
言語設計学研究室 教授 五百蔵重典
モールス信号のスクイーズ操作に着想を得て、画面上の3個のボタンを撫でる文字入力方法を開発しました(特許申請済み)。この入力方式は、スマートウォッチのように入力装置を設置する場所が取れない場合や、車のハンドルのように文字入力を諦めざるを得ない状況での文字入力を可能にします。この方法をさらに発展させ、視線移動による新しい文字入力方法も開発しております(同様に特許申請済み)。実用化を考えている企業様を募集しております。また、従来通り、ソフトウェア工学は、主に一般の開発者が利用可能になるような支援ツール、利用方法の模索をしております。
【研究室紹介https://www.kait.jp/research/navi/ioroi.html】
●情報技術を利用した循環型サプライチェーン実現に関する研究
経営システム工学研究室 教授 稲葉達也
持続可能な社会の実現が世の中の関心を集めています。サプライチェーン(製造から販売に至る複数企業の供給連鎖)の管理においても、消費された商品を回収し、再利用・再製造に使用する循環型のプロセス実現への関心が高まっています。この循環型の仕組みの課題の一つは回収量に不確実性があることですが、この不確実性は情報技術を活用することで低減することが期待できます。当研究室では、不確実性の軽減に資する情報技術の活用方法を検討するとともに、その効果の定量的評価の研究にも取り組んでいます。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/inaba.html】
●高齢者支援のための笑い誘発に関する研究
Web工学研究室 教授 大塚真吾
少子高齢化社会に入った日本において、高齢者の中には、一般の人と比べて、微笑んだり、笑ったりする時間が少ない場合が多いようです。しかしながら、「笑い」は人々の心とカラダに様々な効果があると言われており、生活をしてゆく上での高付加価値であり、社会的弱者にとっても必要です。そこで、我々は高齢者に対し「笑い」による心の癒し空間を提供することを目的とし、「笑い」を生成する対話とロボットの動きを自動生成し、高齢者に対して「笑いの場」を提供することを目指しています。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/otsuka.html】
●モノのインターネット(IoT: Internet of Things)の研究
IoTシステム研究室 教授 川喜田佑介
身の回りのあらゆるモノをネットワーキングするモノのインターネット(IoT: Internet of Things)が注目されています。少子高齢化と人手不足が進むなか、限られた人員で暮らしを支える仕組みが求められています。当研究室では、Wi-Fiセンシングによる行動認識技術や環境認識技術と、測距・測位不要な信号源同士の近接関係推定による信号源クラスタリング技術などを統合し、行動履歴の文脈化を目指す研究をプライバシーに配慮して進めています。また、老朽化する社会インフラを安価に監視するバッテリレスワイヤレスセンシングや、再生可能エネルギーの変動を補償する小規模蓄電池の統合運用にも取り組んでいます。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/kawakita.html】
●ハードウェア処理を目的とした画像の可逆圧縮処理の研究
信号処理応用研究室 教授 木村誠聡
画像の圧縮方法の1つである可逆圧縮方式の圧縮率は 40% 程度であるものの画像を元に戻せるという利点があります。
可逆圧縮方式にはデータ全体の出現頻度を計算する辞書方式やデータ変換と符号化を用いる方法等がありますが、何れも変換処理や符号化・辞書の作成に時間が掛かる、およびハードウェアとして複雑になるという問題があります。
そこで信号処理を専門とする当研究室ではデータの出現区間に合わせて符号長を最適化する新たな可逆圧縮方式の提案とシンプルな論理回路の構成および実装に関する研究を行っております。
応用分野として軽いハードウェアを必要とする衛星などの圧縮通信が考えられます。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/tkimura.html】
【関連論文(OpenAccess) https://globals.ieice.org/en_transactions/fundamentals/10.1587/transfun.2025SMP0002/_f】
●LMS(学習支援システム)による学習履歴データを活用した分析・評価機能の研究
データ工学研究室 助教 鈴木孝幸
大学の講義などにLMS(学習支援システム:Learning Management System)を活用する事例が多くなっています。LMSには学習者の学習履歴データが大量に蓄積されることになり、そうした学習履歴データを分析・データマイニングすることにより学習者の特徴や学習行動を把握し、教材の評価を行うことが可能となってきています。そうした学習履歴データの効率的な蓄積と分析・評価手法(LA:Learning Analytics)の研究を行い、実際のLMSに組み込む開発を行っています。こうした分析・評価により、学習者のレベルにあった教材の提示や弱点となる項目への繰り返しの学習を促し、学習効果や満足度の向上につながる研究となります。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/tsuzuki.html】
●ソフトコンピューティングの数理最適化への応用
知的システム工学研究室 教授 須藤康裕
今後いたるところで計算機が自律的に問題解決に臨み、人間の仕事を取って代わろうとしています。そのためには数理モデル化と問題解決器の構築を分離し、汎用性を高めていくことが不可欠になるのではないかと予測します。また、その人工知能の性質を人間社会に違和感無く浸透するようにするには、人間をはじめとする生物のもつ柔軟さ・曖昧さを許容していくことが一つの解決策だと考えます。ファジィロジックや進化的計算などを駆使し、実時間内で許容解を高速に得るための研究を行っています。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/sudo.html】
●撮影写真プロファイリングによる観光地推薦システム
データベースシステム研究室 教授 鷹野孝典
本研究では、ユーザが撮影した写真集合から、観光地についての嗜好性にもとづいて観光地推薦を行う研究を行っています。情報推薦システムは、日常生活の中で新たな知識や経験をみつけるために必要不可欠なものとなっています。一方、スマートフォンなどに搭載されているデジタルカメラを用いて思い出や体験を写真で撮影し、ソーシャルメディアを通じて他者と共有する機会も増えています。写真は情報量に富んでおり、言葉に表せない内容についても直感的に伝えることができるため、考え、意図、感情などを共有するのに適していると言えます。本研究では、このような撮影写真を分析対象としてユーザの興味を推定し、ユーザが今後関心を抱き体験してみたいと思う場所を推薦できる観光地推薦システムの実現を目指しています。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/ktakano.html】
●プログラミング初心者の理解を助ける実行可視化ツール JSVisualizer
ソフトウェア工学研究室 教授 田中哲雄
プログラミング初学者は、コンピュータがコードを実行する仕組みを頭の中で思い描くことに苦労します。従来のツールは画面の動きが1種類に固定されていました。本研究では、双方向に動かせる4段階の細かなステップや、プログラムの仕組みを多角的に映し出す12種類の画面(再帰呼び出しの図解など)を備えたブラウザツールJSVisualizerを開発しました。特別なインストール不要で利用できます。学生を対象とした評価では、関数の呼び出し構造を視覚的に表示する機能を使うことが、難所である「再帰」の理解を深めるために有効であることを確認しました。今後、実際の授業での大規模な評価を進め、学習支援の高度化を目指します。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/ttanaka.html】
【研究室HP https://www.tntetsu-lab.cs.kanagawa-it.ac.jp/】
●信頼できるAI判断を実現する知識表現の研究
知識処理システム研究室 教授 陳 幸生
近年、AIエージェントの活用が社会のさまざまな場面で広がっていますが、その判断を信頼してよいかどうかが分からないことが、実社会での本格的な普及を妨げる大きな要因となっています。当研究室では、大量データの学習に頼らず、明確なルールに基づいて言葉の意味を扱うことで、判断の根拠を後から人が追跡・検証できるAI技術を研究しています。実際に、学内の学生レポートを自動採点するシステムにこの技術を応用し、実運用を通じた検証を進めています。この方式は計算負荷も小さく、スマートフォンなど限られた性能の機器上でも動作しやすいという利点があります。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/chen.html】
●生成系深層学習モデルを用いた画像処理の高度化に関する研究
数理画像情報学研究室 教授 辻 裕之
近年の生成系深層学習モデルの進展は著しく、GANベースのGeneratorを用いることにより1024×1024画素レベルの高精細な画像を生成できるようになりました。また、StyleGANのように、潜在空間上で人物の表情を真顔から笑顔に変えるなど、従来の画像処理では難しかったセマンティックな画像操作を行う事例も見られるようになりました。
本研究では、実画像を潜在空間上にマップするEncoderを用いることで高精細なオートエンコーダを構築し、潜在空間上でセマンティックな画像処理を実現する手法の検討を行っています。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/tsuji.html】
●実践的ソフトウェア開発に寄与するプログラミングおよびコーディング学習に関する研究
対話型システム研究室 教授 納富一宏
情報系専門教育課程では、産業界からの要請を受けて高度IT人材育成に向けた取組みが注目されています。特に、企業が期待するSEやプログラマが有すべき技能は、より先進的であることが望まれると同時に、従来からの実践的なプログラミングスキルも重要視されています。本研究では、新しい教育支援方式として、コーディングやプログラミングのスタイルの習得と実践を兼ねたオンライン方式でのコードレビューやペアプログラミングへの応用を可能とする「プログラミング時のキーボード操作の時系列情報を活用したコーディングスタイル学習」を実現する支援システムおよび情報共有を促進するSNSの開発を進めています。
また、プロトタイプを用いた有効性検証と進行モデルの改善を進めています。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/notomi.html】
●人工知能の基礎理論から応用まで
知能情報処理研究室 教授 松本一教
人間と同等な知能(知性)を実現するためには、少なくとも3種類の異なった能力の実現が必要となります。それらは、帰納、演繹そして類推です。また、知能実現へのアプローチとして、記号計算主義とコネクショニズム(脳模倣主義)に分けることもできます。いま人工知能実現の技術として脚光を浴びているディープラーニングは、コネクショニズムにもとづくものであり、帰納や類推の実現に威力を発揮しています。しかし、演繹に関する能力を欠いており、この技術だけでは論理的な深度を持つ知能の実現は不可能です。そこで、当研究室では、記号主義とコネクショニズムの両者が共存する新たな人工知能の理論構築を目指しています。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/matsumoto.html】
●口の動きで言葉をつなぐ支援技術と異常検知
画像情報処理システム研究室 教授 宮崎 剛
難聴の方が相手の口の動きから言葉を読み取る「読話」を、楽しく練習できるiPhone・iPadアプリ「読話クラブ」を開発・公開しています。6,000語以上の単語を収録し、カテゴリ別の練習や試験機能も備えた無料アプリです。日本語の音と口の形の関係を画像生成AIで再現する技術が基盤となっており、より自然な口の動きを提示できるよう研究を継続しています。また、工場設備などの音や振動を画像に変換してAIで解析し、異常を早期に検知する研究にも取り組んでいます。画像処理とAIを通じて、人々の暮らしに新しい価値をもたらすことを目指しています。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/miyazaki.html】
●画像・映像の特性理解に基づく効率的なAIモデルの実現に関する研究
メディア認識理解研究室 教授 森 稔
深層学習技術の発展により、画像や映像の理解及び生成のレベルは飛躍的に高まっています。それらは巨大なAIモデルを大量のデータ及び計算資源で学習することで実現していますが、それでは一部の大組織しか実現及び提供出来ません。本研究室では、効率的なAIモデルを実現するために、画像や映像の特性をより深いレベルで理解・解析し、その知見を活かした、より小さいモデルをより少量のデータで学習する手法を研究しています。その研究成果により、皆が多様な環境で自由にAIモデルを活用できる世の中の実現を目指します。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/mori.html】
●情報工学技術を用いたスポーツの競技力向上に関する研究
スポーツ情報科学研究室 教授 谷代一哉
近年の情報工学技術の発展は目覚しく、それらはスポーツの分野においてもすでに使用され始めています。練習時の生体情報や運動動作、また試合中の選手の動きやフォーメーションなどを測定し、それらを数値化や視覚化し、選手たちに即時に還元(フィードバック)することも行われています。このことからアスリートにとっては、感覚的に行っているスポーツも改めて多くのことが明らかになりつつあります。現在、野球・サッカー・ラグビーおよびバスケットボールなどのスポーツを対象とした「試合結果」や「選手の動作・動き」などを解析し、そのデータから競技力向上の一助となる検討を行っています。
【研究室紹介 https://www.kait.jp/research/navi/yashiro.html】
******************************
メルマガのバックナンバーはこちらへ
メールマガジン – 神奈川工科大学 研究推進機構 (kanagawa-it.ac.jp)
『研究・技術シーズ紹介』の内容や各種技術相談等、各種お問い合わせ
※お問い合わせカテゴリにて「共同研究・受託研究・研究機関に関すること」を選択してください。
https://f.bmb.jp/8/4243/2119/
【メールマガジン配信先変更・配信停止について】
https://f.bmb.jp/8/4243/2120/
******************************
==============================
メールマガジンの企画・編集・配信元
学校法人幾徳学園
神奈川工科大学 研究推進機構 研究広報部門
〒243-0292 神奈川県厚木市下荻野1030
e-mail:ken-koho@mlst.kanagawa-it.ac.jp
研究推進機構ウェブサイト
https://f.bmb.jp/8/4243/2121/
==============================
(C)2026 Kanagawa Institute of Technology. All Rights Reserved.










