【KAIT産学官連携メルマガ】管理栄養学科特集(2026年5月15日号)

※本メールマガジンは、神奈川工科大学(KAIT)が主催するシンポジウム等に参加された方、展示会等で名刺交換させていただいた方、関係機関の方々に配信しております。

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 目次
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【1】新着ニュース
【2】関連動画等
【3】研究・技術シーズ紹介(管理栄養学科)
 ●行動科学理論とナッジの概念に基づいたICTを活用した食育の展開
 ●発育期の健康管理に求められるdigital transformation
 ●給食生産工程における食品成分の組成・機能性の変化に関する研究
 ●慢性腎臓病に対する低たんぱく食療法の効果と栄養状態に与える影響についての検討
 ●食品成分の持つ生活習慣病惹起を抑制する力の探索
 ●耐性を誘導しない焼成ホタテ貝殻粉末処理によるパーシスター細胞の殺滅
 ●プラネタリーヘルスを目指した雑豆活用による持続可能な食事設計
 ●生活リズムの乱れが生殖器発達に及ぼす栄養学的研究
 ●住民主体の健康な地域づくり活動に関する研究
 ●健康長寿を支える食と身体活動に関する研究
 ●食事・運動・睡眠-生活習慣から病態発症の機序と新たな治療戦略に迫る


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【1】新着ニュース
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2026.4.20 医療的ケア児と家族のための「停電対策ガイド」を発行 ―災害時の電源確保と日頃の備えを分かりやすく―
https://www.kait.jp/tech_news/20260420.html

2026.5.11 IoT教育普及を推進するIoTミニチュアハウスの研究開発(スマートハウス研究センター 副所長/電気電子情報工学科 教授 杉村 博)
https://www.kait.jp/tech_news/20260511.html

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【2】関連動画等
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2025年度の神奈川工科大学 新技術説明会【オンライン開催】のアーカイブが公開されています。
様々な分野から新技術を紹介しております。ぜひご覧ください。
https://shingi.jst.go.jp/list/list_2025/2025_kait.html

研究推進機構 Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/@KikouKAIT

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【3】研究・技術シーズ紹介
  《特集》健康医療科学部 管理栄養学科
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●行動科学理論とナッジの概念に基づいたICTを活用した食育の展開
栄養教育研究室 特任教授 饗場直美
COVID-19(コロナウィルス感染症)の世界的流行は、私たちの生活様式を変化させましたが、様々な技術革新を起こしました。中でもITの技術の進歩は著しく、食育においてもICTを活用した展開が求められています。食品の選択から食事摂取までの食行動の変容を確実にするために、多くの行動科学理論にICT技術を組み合わせ、カフェテリアでのナッジを活用した野菜摂取の推進や、全国の栄養教諭と共同でICTを活用した給食時の食の指導を推進しています。これまで情報学部・福本研と共同で製作した食育動画が東京動画で公開されています。(https://tokyodouga.metro.tokyo.lg.jp/eoihjuksdte.html
https://www.kait.jp/research/navi/aiba.html

●発育期の健康管理に求められるdigital transformation
成育栄養学研究室 特任教授 鮎澤衛
この数年、デジタル化による健康管理の概念が進み、健康診断、診療状況などのデータを、自治体、行政の関連部門と医療機関とが連携し、国民が電子データとして保有・参照できるような体制が検討され始めています。当研究室においても、発育期にある就学年齢小児の身長、体重、肥満度とともに、突然死予防を目的とした学校心臓検診の心電図情報やエックス線、血清脂質や血糖値などの検査データからNCD(非感染性疾患)対策につながるデータの処理と情報利用の研究活動に参画しています。さらに医療画像情報の数値化処理もAIの導入で始まっていますが、発育年齢における評価方法や費用対効果の問題など、今後検討を進めたい課題です。
https://www.kait.jp/research/navi/ayusawa.html

●給食生産工程における食品成分の組成・機能性の変化に関する研究
給食経営管理研究室 教授 大澤絢子
食品には健康の維持増進に役立つ様々な栄養成分や機能性成分が含有されています。これらの中には酸や熱への耐性が弱い成分もありますが、そのような成分は、同じ食材を使用したとしても、調理の条件や提供までの保管方法等の違いにより、体内摂取時の含有量が異なる場合があります。学校などで提供される給食のように一度に数百食の食事を生産するときは、数食分で調理するときと加熱条件や保管時間等が大きく異なりますが、これらの食品成分がどの程度残存し、機能性を維持しているかについては解明されていないことも多くあります。そこで当研究室では、給食を調理するときに食品成分の含有量や機能性がどのように変化するのかを、分析化学の技術を使って明らかにする研究に取り組んでいます。実際に、調理の規模や保管時間によって味や栄養成分量が大きく異なることも明らかとなっています。
https://www.kait.jp/research/navi/osawa.html

●慢性腎臓病に対する低たんぱく食療法の効果と栄養状態に与える影響についての検討
実践臨床栄養学研究室 教授 菅野丈夫
慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)における低たんぱく食療法(low protein diet:LPD)は、CKDの進行抑制とCKDにおけるさまざまな症状に対する治療手段として広く行われており、日本腎臓学会の診療ガイドラインにおいてもその実行が推奨されています。しかし、どの原疾患や病期に対して、どの程度のたんぱく質制限量が有効なのかなど不明な点も多く、また、栄養状態に与える影響についてもよくわかっていません。当研究室ではこれらの不明な点を明らかにすべく、他の医療機関と共同し、LPDを実施しているCKD患者を対象とした後ろ向き観察研究を中心とした研究を行っています。また、多施設共同にも参画しています。
https://www.kait.jp/research/navi/kanno.html

●食品成分の持つ生活習慣病惹起を抑制する力の探索
栄養生化学研究室 教授 清瀬千佳子
肥満が長期に続くと、脂肪細胞にマクロファージが浸潤する事で、炎症が誘導されると言われており、この脂肪細胞からの炎症物質の放出が骨格筋や肝臓への影響を拡大し、糖尿病を始めとする生活習慣病を惹起すると考えられています。本研究室では、マウス繊維芽細胞である3T3-L1細胞とマウスマクロファージ細胞であるRAW264.7細胞との共培養系を用いたIn vitro実験や肥満モデル動物を用いてのIn vivo実験を通して、食品成分の肥満・生活習慣病の改善効果について検討を行っています。
https://www.kait.jp/research/navi/kiyose.html

●耐性を誘導しない焼成ホタテ貝殻粉末処理によるパーシスター細胞の殺滅
食品衛生学研究室 教授 澤井淳
薬が効きにくい細菌(薬剤耐性菌)は、医療だけでなく食品や環境にも広がる世界的な問題です。本研究では、ホタテ貝殻を高温処理して得られる粉末(HSSP)に着目し、「耐性を誘導しない殺菌技術」としての可能性を検証しています。HSSPに暴露した細菌がHSSP自体に耐性を持たないことはもちろん、他の抗菌剤に対する交差耐性を獲得しないかも重要な評価点です。耐性菌としては、通常の抗生物質処理では生き残る「休眠状態の細菌」であるパーシスターセルに着目しています。特に、表面に付着して増殖するバイオフィルムではその割合が高いことが知られており、慢性的な感染症の原因とも考えられています。安全で持続可能な衛生管理技術の確立を目指しています。
https://www.kait.jp/research/navi/jsawai.html
https://sawai9.wixsite.com/jsawai-lab

●プラネタリーヘルスを目指した雑豆活用による持続可能な食事設計
調理学研究室 准教授 野村知未
近年、環境と人の健康を一体として捉える「プラネタリーヘルス」の考えが広まり、レスミートの観点から植物性たんぱく質の摂取向上が推奨されています。豆類は、植物性食品の中でも、たんぱく質量は類を見ないほど高く、肉類と比較しても大豆では約80%、その他の雑豆でも約50%量に達します。本研究室では、大豆加工品のように小豆やいんげん豆等の雑豆を日本の日常食に無理なく取り入れられるような食品の開発を目指しています。現在は、自然に健康になれる持続可能な食環境づくり一環として、豆類を調理した際の栄養成分の変動や流亡、食感の制御方法を確立することを目的に取り組んでいます。
https://www.kait.jp/research/navi/nomura.html

●生活リズムの乱れが生殖器発達に及ぼす栄養学的研究
基礎栄養学研究室 教授 花井美保
現在、交替制勤務、リモートワーク等、働き方が多様化し、生活リズムが乱れやすい環境にあります。生活リズムが不規則な女性は、不妊や流産する確率が高いこと、男性では、精子数が減少することが報告されています。生活リズムが24時間周期でない連続暗黒下でラットを飼育すると、繁殖率が低下することも報告されています。本研究では、生活リズム攪乱モデルラットをもちい、生殖器の発達や性ホルモンの分泌、体重及び主要臓器に及ぼす影響を調べるとともに、その影響を緩和するタンパク質量および質について検討しています。
https://www.kait.jp/research/navi/hanai.html

●住民主体の健康な地域づくり活動に関する研究
公衆栄養学研究室 准教授 原島恵美子
健康づくりにおいては、地域に根差した信頼や社会規範、ネットワークといった人々の協調行動を活発にすることが有用であることが分かっています。当研究室では、こうした視点を踏まえ、某団地自治会と連携して食を通じた健康な地域づくりに取り組んでいます。通いの場で実施する食育講座の経過評価では、参加者同士の交流の深まりや食品摂取の多様性への意識向上に加え、学んだ内容が家族や近隣住民へ広がるなど、良い影響が確認されています。今後は、通いの場に参加する住民の方々が抱える課題をより丁寧に把握し、自治会と協力しながら、地域に根差した持続可能な健康づくりの仕組みづくりを進めていきます。
https://www.kait.jp/research/navi/harashima.html

●健康長寿を支える食と身体活動に関する研究
応用栄養学研究室 准教授 三宅理江子
健康に過ごすためには食事と身体活動(運動)のバランスが大切です。1日にどのような食事をどのくらい摂取するのか、またどのような身体活動をどの程度行うと健康に過ごすことができるのかについて検討しています。本研究では、地域在住高齢者を対象に栄養状態と食品摂取の多様性の関連について検討を行いました。本研究の対象者においては男女とも低栄養と判定されるものはおらず、栄養状態良好なものが全体の80%以上を占めました。しかし、食品を多く摂取していても“低栄養のおそれあり”のものがいたことから、摂取する食品数が多くても低栄養になる可能性があることが示唆されました。継続に支援を行うことで、生活習慣病や介護を予防し、健康長寿に貢献することを目指しています。
https://www.kait.jp/research/navi/miyake.html

●食事・運動・睡眠-生活習慣から病態発症の機序と新たな治療戦略に迫る
食品学・薬理学研究室 准教授 宮本理人
いわゆる生活習慣病、という言葉のとおり、生活習慣は様々な疾患と関わっています。当研究室では中枢と末梢の相互作用に注目し、食事、身体運動、概日性リズムなどの生活習慣の観点から、糖尿病、脂質異常症、肥満症、ガン、神経変性疾患など、代謝疾患を中心とする様々な疾患の発症メカニズムや病態生理を明らかにするとともに、主に実験動物や培養細胞などを用いて、新しい機能性食品素材や薬物の探索、ならびに、その作用メカニズムの追求を行っています。食品学、薬理学、生理学の各アプローチを融合し、生命科学と医療の進歩に貢献したいと考えています。
https://www.kait.jp/research/navi/miyamoto.html


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