産学官連携メールマガジン(2021年8月6日 応用化学科特集号)

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【神奈川工科大学】産学官連携メールマガジン(2021年8月6日号)
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 目次
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【1】研究・技術シーズ紹介(特集:工学部 応用化学科)
【2】ニュースリリース
【3】イベント情報(展示会・シンポジウム・フォーラム等)
【4】公募情報

(●:新規、◎:更新、○:再掲)
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【1】研究・技術シーズ紹介(特集:応用化学科)
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〇ケミカルループを利用した廃棄物処理システムの開発
                  資源エネルギーシステム研究室 准教授 大庭武泰
 ケミカルループ燃焼法(chemical looping combustion)は、化石燃料の燃焼反応を2つの反応(金属酸化物中の酸素と燃料の反応、還元された金属と空気中の酸素との反応)に分けて行う方法である。この方法では二酸化炭素が分離された状態で排出される。現在、この方法を廃棄物の処理に応用するための実証研究を実施中で、実現すると廃棄物から二酸化炭素とエネルギーの両方が得られることになる。
https://www.kait.jp/ug_gr/undergrad/engineering/chemistry/academic/ohba.html

●深海に生息する水素エネルギーを生み出す微生物の探索
                  環境化学・環境生物研究室 教授 齋藤 貴
 極限環境である深海に生息している生物はいまだ未知の世界です。齋藤研究室では、調査研究用潜水艇により採取した深海の海底堆積物を培養して遺伝子解析を行い、クリーンエネルギーとしての水素を発生する微生物の探索を行っています。これまで、マリアナ海溝(水深数千m)の断層帯周辺について探索を行ったところ、水素ガスを代謝する複数の微生物を発見しました。圧力が非常に高い深海でも生きていて活動しているとは驚きです。アルコールを生産する微生物も同時に発見しました。現在、伊豆半島沖の水深数百mの海底火山があった海底について、
地層中の微生物を分析中です。新種の微生物を見つけようと研究生は日々研究に取り組んでいます。
https://www.kait.jp/ug_gr/undergrad/engineering/chemistry/academic/saito.html

●イソソルビドからの新規重縮合、重付加モノマーの合成と高性能ポリマー、熱硬化性樹脂合
成への展開
                  高分子化学研究室 教授 三枝康男
 脱石油依存を目指して、バイオベースポリマーの合成が急速な展開を見せている。デンプンより誘導されるイソソルビドは利尿剤として利用される二官能性アルコールであるが、これを共重合したポリカーボネートが軽量かつ破損し難いガラス代替品(前面パネル)として一部のスマ
ートフォンで採用されている。前号では、イソソルビドより新規な重縮合モノマーへ誘導して、これより十分な耐熱性とフィルム強度、溶媒可溶性を有する一方、溶融可能でUV-Vis透過性のよいイミドポリマーを合成したことについて報告した。その後の進展として、イソソルビドジカ
ルボン酸から一連の高性能ポリアゾール類の合成、そしてビスマレイミドに例示される重付加モノマーを新たに合成し、熱硬化性樹脂へとそれぞれ展開を図っている。実用的観点からも両物性の解明に興味が持たれる。https://www.kait.jp/ug_gr/undergrad/engineering/chemistry/academic/saegusa.html

○環境水の総合的な評価方法の開発
                  環境と生体影響研究室 教授 高村岳樹
 環境水中の汚染度合いの評価を目的として,従来からの種々の化学分析を基本とし,微生物を用いたバイオアッセイ、有用個体を用いた毒性試験、水生生物の遺伝子の多様性などを評価項目に加えた環境水の総合的な評価方法を開発中である。
https://www.kait.jp/ug_gr/undergrad/engineering/chemistry/academic/takamura.html

〇無機フォトクロミック材料の開発と応用展開
                  ファインセラミックス研究室 教授 竹本 稔
 フォトクロミック材料は紫外線や放射線の照射によって着色し、可視光の照射あるいは加熱によって脱色するという性質をもつ。この着色・脱色は何度でも繰り返すことができる。このため光センサーや光記録材料への応用が期待されている。無機フォトクロミック材料は有機フォトクロミック材料よりも比較的耐熱性・耐候性に優れており、当研究室で開発を行っている無機フォトクロミック材料について応用への展開を検討している。
https://www.kait.jp/ug_gr/undergrad/engineering/chemistry/academic/takemoto.html

●リモネン誘導体の合成研究
                  有機材料研究室 教授 森川 浩
 リモネンは、非可食のバイオマス原料であり、柑橘製品加工の際に副産物としてとれるリモネンを有効利用できれば、とても意義深い。また、リモネンなどのモノテルペン類は、それ自身でも抗菌性・抗炎症能などの生物活性があり、さらには、種々のジテルペン・セスキテルペン誘導体の原料物質として重要である。リモネンは、分子内に二重結合を二つ有しており、この反応性を巧みに利用することで、種々の機能団の導入が期待でき、生物活性的な側面からも、合成化学的な側面からも大変重要である。以上の視点から、リモネンを原料とした新規誘導体(低分子化合物)の合成を行っている。 
https://www.beilstein-journals.org/bjoc/articles/15/13
https://www.kait.jp/ug_gr/undergrad/engineering/chemistry/academic/morikawa.html

〇アズレンを含む新規化合物群の合成研究
                  有機合成化学研究室 教授 山口淳一
 医薬品の部分構造をなすヒダントイン、有機半導体の性質を示すアズレン、それぞれの新規化合物の合成を行っている。芳香族化合物であるアズレンはベンゼンと異なる色や性質を示すことから新規化合物合成の研究が盛んに行われるようになってきた。アズレンにヘテロ環であるピリジンを置換した新規アズレン誘導体の合成に成功している。その性質についての詳細を検討中である。例えば、アズレン誘導体の溶液に金属塩を添加すると、金属の種類によって呈色が異なるなどの特異な性質も見いだしており、化合物の立体構造など有機化学的見地のみならず物理化学的見地からも興味深い化合物群である。
https://www.kait.jp/ug_gr/undergrad/engineering/chemistry/academic/yamaguchi.html

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【2】ニュースリリース
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2021.08.01
KAITソーラーカープロジェクトがソーラーカーレース鈴鹿2021で総合3位入賞!
https://www.kait.jp/news/1830.html

2021.07.28
ホームエレクトロニクス開発学科の学生が「第16回若年者ものづくり競技大会」に参加します
https://www.kait.jp/news/1829.html

2021.07.23
コース前方の曲がり方に応じた自動ブレーキの競技用電気自動車への適用検討
(自動車システム開発工学科/先進自動車研究所 教授 山門 誠)  
https://www.kait.jp/tech_news/97.html
https://www.kait.jp/ug_gr/undergrad/creative/car_system/academic/yamakado.html

2021.07.14
小宮一三学長が画像電子学会アレキサンダー・ベイン賞を受賞
https://www.kait.jp/news/1826.html

2021.07.09
「ECHONET Lite」国際標準化推進の活動紹介
(スマートハウス研究センター センター長 一色 正男)
https://www.kait.jp/tech_news/96.html
https://www.kait.jp/ug_gr/undergrad/creative/homeElectronics/academic/isshiki.html

 

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